大手のコンサルティングファームでは、素人の経営コンサルタントを採用しても
社内の教育カリキュラムが合って、知識やスキル、マインドセットを学ぶ機会も
あります。
最近では、Web動画のよるオンラインカリキュラムで基礎教育をしている所も
増えています。
私が新人時代(30年前)は、マニュアルも充実しておらず、
「先輩から盗め」
「現場体験から肌で覚えろ」
と言われていました。
また、先輩上司も
「これは俺が自ら入手してノウハウだから、お前にはやらない。やるならカネを払え」
と言われたこともあります。
まあ、当時はそれが当たり前であり、だからコンサルタントの門をたたいて入社しても
10人採用して10年間え残っているのが1~2名という歩留まりだった訳です。
しかし、今はオンライン動画があり、マニュアルデータもあり、Web上でいろいろな
コンサルティングノウハウが手に入ります。
では、「新人をプロのコンサルタントを育成」しようとすれば、現代でもどんな育成方法
が良いのでしょうか?
いろいろなコンサルタントを知っていますが、結構偏ったコンサルタントも多く、
「クライアントから好かれない」コンサルタントも世の中には多いようです(しかも、本人
は気づいていないので、余計にたちが悪い)
私が勧める新人コンサルタントの育成ポイントは重要な順に、下記のようになります。
1位:コーチングスキルを教える(ロープレや日頃の会話で刷り込む)
2位:ファシリテーション技術を教える(ミーティングなどでファシリテーター司会を経験させる)
3位:人の話を聴きながらPCに入力する文字表現力を学ぶ(質問しながら文字表現を考えながら、スピーディに入力する技術)
4位:中小企業の経営者が抱える課題と具体策を教える(覚えさせる。暗記テストもする)
5位:セミナー後のフォロー時の「アポトーク」と「提案トーク」を教えロープレ(経営者との接点づくりの経験)
6位:小さな特定テーマの勉強会講師を1年目でさせ、そのフォローもさせる(小さな自信づくりと、責任感醸成)
7位:ブログ、レポート、Webコピーなどの文筆力、コピー力を経験させる(これからは文字表現力が大事)
8位:プレゼン、ミニ講義の動画撮影とロープレ(セミナー力は必須)
こういう順番で、1年~3年間でカリキュラムを組み、経験させ、小さな自信を持たせることが大事だと思います。
経営コンサルティングテクニックや「ぽい知識」は後でも良いし、そんなのは自分で本やネットから学べば良い
と思います。
最初の1年間に知識ばかり教えても、頭でっかちの「基礎力のない使えないコンサルタント」を育成しては、
元も子もないですから。
大事なことは「コミュニケーション能力」と「文字表現力」「講義能力」だと痛感しています。